「40代からのスキンケアは、これ1本でOK!」
化粧水がもうすぐなくなりそうだったので、買い足しにドラッグストアへ足を運ぶと、そんなPOPが飾られた「オールインワンジェル」なる商品を発見する。
いくつか種類もあるようだ。
だが正直何がどう違うのか、製品ラベルを見比べてみてもイマイチよくわからない…
(そもそも、それを使えば…化粧水や乳液は要らなくなるの?)
そんな疑問をもつ、40代男性は多いのではないのでしょうか。
本当にオールインワンのみで、スキンケアが完結するのか。
ことの真偽を探るべく、今回の記事では「オールインワン」に、ズームイン!
CONTENTS目次
基礎化粧品について
オールインワンを知る前に、まずは普段使っている基礎化粧品について軽くおさらいしておきましょう。
基礎化粧品とは
メンズの基礎化粧品は、主に洗顔フォーム・化粧水・美容液・乳液の4点を指します。
アイテム | 役割 |
洗顔フォーム | 肌の汚れを取り除く |
---|---|
化粧水 | 肌内部に水分や保湿成分を与える |
美容液 | シミ・シワ・肌荒れなど、気になる肌の悩みを集中ケアできる |
乳液 | 肌外部に油分を与えることで水分を閉じ込め、潤いを護る |
① 洗顔 → ② 化粧水 → ③ 美容液 → ④ 乳液
この順序で使用するのが基本の流れになります。
洗顔については、下記記事にまとめています。
関連記事 >> 男性に多いゴシゴシ洗顔!今すぐ改めよ!
ライン使いとは
基礎化粧品を同一ブランドでまとめることを「ライン使い」といいます。
基本的に同一ブランドのアイテムを使用する方が、効果は高いとされています。
またパッケージデザインも統一されているため、揃えると洗面所も映え、テンションもアップします。
ただし、基礎化粧品を選ぶ上で最も重要なことは「肌に合うモノ」を選ぶこと。
ですので「ライン使い」にはあまりこだわりすぎず、ご自身の肌のお悩みや、お好みの使用感などに合わせて、ベストなアイテムを探してみてください。
オールインワン化粧品について
オールインワンとは
一般的にオールインワン化粧品とは「化粧水」「美容液」「乳液」の役割を1本に集約した基礎化粧品のことをいいます。
そのほか「保湿クリーム」「化粧下地」「パック」を含むアイテムもありますが、どこまでの役割を兼ねるかは、アイテムにより異なります。
オールインワンは直訳すると「1つにすべてが入っている」という意味ですが、実はそういうわけではありません。クレームはヤメましょう(笑)。加えて「〇〇が入っていなければならない」など、オールインワン化粧品を名乗るための明確な定義もありません。
つまりメーカーの裁量、というわけですね。
まあ、家系ラーメンなんかの「(トッピング)全部入り」だって、お店により内容は異なるわけですから…似たようなもんですね。
オールインワンの使い方
オールインワンも、個別のスキンケア用品でも、使い方はほぼ同じと捉えてOKです。
朝は洗顔後、夜はお風呂上がりにできるだけ時間を空けずにつけましょう。
洗顔後の肌は、時間がたつにつれてどんどん乾燥していくので、できるだけ早く保湿ケアをしてあげる必要があります。
基本的にオールインワンは伸びがよいので、そのまま乾燥しやすい首や鎖骨部分まで伸ばして使うことをおすすめします。
オールインワンの種類
オールインワンには以下の種類があります。
種類 | 対象の肌質 | 使用感 |
ジェルタイプ | 肌質問わず | しっとり |
---|---|---|
クリームタイプ | 乾燥肌 | 油分が多め |
化粧水タイプ | オイリー肌 | さっぱり |
肌質や、使い心地のよいテクスチャ(質感)から、是非ご自身にマッチするアイテムを探してみてください。
\ 初心者の方には
「ジェルタイプ」がおすすめ! /
スキンケア初心者の方には、ジェルタイプがおすすめです。
油分が少なめなので、うるおいとさっぱり感を両立させた仕上がりになります。
また、とろみが強いため使いやすく、不慣れな方でも効果も感じやすいでしょう。
\ 敏感肌の方には
「フリー処方」がおすすめ! /
例えば清涼感を出すためのエタノール入りアイテムは、敏感肌の人が使用すると、ヒリヒリしてしまう場合があります。
そんな敏感肌にお悩みの方は、肌にやさしい「フリー処方」のアイテムがおすすめです。
製品情報に「アルコールフリー」「バラベンフリー(※)」などの記載があるアイテムを選択しましょう。
(※)「バラベン」とは防腐剤の一種です。微生物などによる汚染を防ぎ、製品の品質を長く保つ効果があります。
人体への毒性は低い成分ですが、体質によってはごく稀にアレルギー反応を引き起こし、赤みや痒みの肌トラブルを生じることもあるようです。
バラベンフリー(防腐剤が入っていない)製品は雑菌が繁殖する可能性がありますので、できるだけ早めに使い切る必要があります。
オールインワンのメリット・デメリット
オールインワンのメリット
時間短縮につながる
個別アイテムによるスキンケアのステップが、一度で済む。
肌への刺激が軽減
肌を触る回数が少なくなり、摩擦によるダメージを防げる。
経済的
個別アイテムを買う頻度が少なくなる。
プラスアルファの機能がある
美白やエイジングケアなど、付加的な機能もある。
オールインワンのデメリット
決してオールマイティではない
前述の通り、オールインワンはすべての役割を兼ね揃えているわけではないですし、また不要な成分を減らすこともできません。
コンディション調整がしにくい
オールインワンは水分を多く含む一方で、油分はあまり含まれていません。
最近では油分を多く含むオールインワンも出ていますが、それでも配合率は数%と少ないのが現状です。
特に乾燥する秋・冬などの季節や、加齢による目元や口元の乾燥には、十分に対応しきれない可能性があります。
個別アイテムと併用するのが◎
足りない箇所は、
個別アイテムでカバー
特に40代になると、目元や口元が乾燥しやすくなります。
そこにオールインワンを重ねづけしても、元々油分の少ないアイテムですから、あまり効果的とはいえません。
それよりも、オールインワンの過剰塗布でかえって水分が多くなりすぎてしまい、ニキビなど別の問題が発生してしまうおそれが出てきてしまいます。
目元や口元などパーツの乾燥が気になるときには、オールインワンを塗ったあとに、個別の乳液や美容液を重ねづけをして、調整するとよいでしょう。
使い分けたい
「シーン」と「シーズン」
シーンによる使い分け
自宅では入念にケアしたいので、個別アイテムを使用。
出張や旅行時は、持ち運びやすいので、オールインワンでケア。
シーズンによる使い分け
湿度の高い <春〜夏> は、皮脂が多くなりがちなので、オールインワンで簡潔に。
乾燥する <秋〜冬> は、個別アイテムで、保湿を意識したスキンケア。
このように「シーン」や「シーズン」に合わせて、オールインワンと個別アイテムをフレキシブルに使い分ける。
それがミドルの「スマートなスキンケアのやり方」です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
例えば「美白」「エイジング」など、様々な目的にアプローチしたオールインワンアイテムも数多くあります。ご自身の肌質やお悩み、またお好みの使用感がわかっていれば、選択もグッと楽になることでしょう。
しかし「オールインワン」といえども、全ての基礎化粧品がベストな配合で入っているわけではありません。足りないものがあれば、個別アイテムでカバーしつつ、ご自身の肌にベストなスキンケアを目指してみてくださいね。
「脂」乗せてけ、40代。
この先もまだまだ、フレキシブルにいこうぜ!
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