- スキンケアをしているのに肌が乾燥する
- シワが深くなった気がする
乾燥する秋になり、こんなお悩みをもつ40代男性は多いのではないでしょうか。
スキンケアにおいて、最重要アイテムといっても過言ではない「化粧水」。
もしかしたら不適切な使用量や、誤ったパッティングが原因かもしれません。
お風呂上がり、バッシャーと顔につけて、ハイおしまい。
朝の洗顔後、化粧水をつけて何となく肌をパンパーン。
…なーんてことはないですよね?
きょうは化粧水の正しい使用量やパッティング方法を確認し、ご一緒に化粧水ケアをアップデートしてみませんか?
CONTENTS目次
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1. 化粧水について
化粧水の使用量
化粧水の使用量は、製品ラベルに記載されているメーカー推奨量が基本となります。
一般的な目安としては、手のひらに500円玉くらいの量です。
もしそれ以上出してしまったら、顔は適量にとどめ、首や鎖骨といった乾燥が気になるパーツにつけてください。
めんどくさい・もったいない等の理由で、すべてを顔につけるのはお控えください。
なぜたっぷりと化粧水をつけてはダメなの?
まず、男性の肌は女性よりも水分量が少なく、加齢により更に水分量は減少していきます。その結果として、シワやたるみが目立つようになっていくのです。
であれば、化粧水をたっぷりと使うことに異論はないように思えます。
ですが量を使えば、一時的に潤った状態に見える一方、内部は過度な保湿状態となってしまっています。
肌が過度に保湿されていると角質層のバリア機能が低下するため、敏感肌になってしまったり、肌の水分と油分のバランスが崩れ、余計肌の乾燥が悪化する可能性が生じてしまいます。
ゆえにたっぷりと化粧水をつけるのではなく、あくまでメーカー推奨量にこだわるのはそのためです。
それを効果的に肌に浸透させるために必要不可欠なのが、今回のテーマでもある「パッティング」です。
2. パッティングとは?
パッティングとは、化粧水を手又はコットンに含ませ、肌をトントンと叩くように水分を毛穴に浸透させることをいいます。
3. パッティングの手段
パッティングは、主に手かコットンで行うかの二択になります。
手を使ったパッティング
順序
- 適量の化粧水を手のひらで少し広げ、顔全体につける
- あご、頬、額(顔の下から上)の順で、手全体を使いパッティングする
- 目元や口元などの細部は、指のはらを使いパッティングする
メリット・デメリット
- 手の温かみでうるおいを実感しやすい
- 肌の調子を確認しながらお手入れできる
- とろみのある化粧水の場合ベタつきが気になるかも
コットンを使ったパッティング
コットン使用の場合、化粧水の量が少ないと特に摩擦が起きやすいので、目安量よりも少し多めに出しましょう。コットンがひたひたになるくらいでOKです。
順序
- 人差し指と薬指の間に化粧水を含ませたコットンを挟み、顔の中心から外側に向かってなじませる
- 顔の半分をなじませたら、コットンを裏返してもう半分をなじませる
- 面積の広い部分(頬や額)からパッティングする
- 目元や口元などの細部をパッティングする
メリット・デメリット
- 手のように凹凸がないためムラになりにくく、均一に塗布できる
- 手でつけるよりもベタつきを感じにくい
- 手よりも摩擦が増えるため、肌の状態を悪化させてしまう可能性がある
コットン選びのポイント
- 安価すぎない
- 天然綿(オーガニックコットン)や、綿の繊維が長いものがよい
安価すぎるコットンは毛羽立ちやすいので、顔に使用すると肌トラブルの原因となるケースがあります。
どれを選べば良いか決めかねる場合は、パッティング専用のコットンを選んでください。
コットンはBBクリームやコンシーラーといったメンズコスメの際にもよく使用しますので、ある程度ストックしておくことをおすすめします。
4. 正しいパッティング回数とコツ
回数は多いほうが効果的?
では、具体的に何回パッティングするのが正解なのか。
以前は、こんな定説がありました。
- オカルティック説…年齢の数だけパッティングする
- スパルタン説…とにかく100回パッティングする
確かにパッティング回数が多ければ、より肌の奥へと浸透しそうなイメージがありますよね。
外見的にも、ほんのり肌に赤みが出て血行がよくなった感じもします。
しかし実はソレ、毛細血管にダメージを与えことによる「炎症」なんです!
もはや軽いビンタ、パチパチパンチ状態です。
ここで誤解をしないでいただきたいのは、回数が多さが問題なのではありません。
私たちは機械ではないので、常に同じ加圧でパッティングできる方は少ないでしょう。単純に回を重れば、強めにパッティングしてしまう確率もアップしてしまう、ということです。
いずれにせよ肌を叩くことでの刺激や、コットンによる摩擦は、慢性的な「赤ら顔」「皮膚硬化」を引き起こすリスクとなりますから、回数は少なめにしたほうがよさそうです。
正しいパッティングのコツ
前述した通り、パッティングは張り手やビンタではありません。
具体的な回数は、1箇所につき5回くらいまで。
トントンと叩くのではなく、じんわりとハンドプレスするようなイメージで行うのがコツ。
コットン使用の場合も軽くプレスするくらいなら、肌の負担になることはありません。
手を使ったパッティング時は、浸透力をアップさせるために化粧水を手のひらで温めてから行うと効果的です。
また事前にホットタオルで顔全体を温め、毛穴を開いておくとさらに効果マシマシです!
5. パッティング完了のサイン
パッティング完了のサイン
手と顔肌が張り付き、モチっと吸い付くようになったら完了です。
コットンを使用した場合も同様に、手を使って仕上がりをチェックしてください。
補足:さらさら系・とろみ系、どちらの化粧水を選ぶべき?
使用する化粧水によって、張り付き具合や感触は異なります。
とろみ系の化粧水の方がヒアルロン酸やポリマーが含まれているため、より潤っているように感じますが、さらさら系の化粧水であっても保湿力に差異はありません。
ご自身の肌質とお好みのテクスチャで選んでください。
6. まとめ
いかがだったでしょうか。
化粧水を正しく肌にインできれば、そのあとにオンする乳液や美容液の効果はより発揮されます。
また持続力もアップしますので、乾燥に負けない肌を手に入れることができるでしょう。
スキンケア用品の正しい使い方や効果的な方法を知れば、メンズメイクを行う際にも応用がききます。
(肌に)インするのか、オンするのかといった感覚が、仕上がりに大きな差をつけてくれるはずです。
こうしてアップデートされた美容感覚は、フェイスケアのみならずボディケアにも派生し、やがて待望の「ナイスミドル爆誕」へとつながるワケです!
アメリカのゴルファー、ウォルター・トラヴィスはこう言った。
「パットを制する者は世界を制す」
日本のちょうどいいメンズ美容サイト、メンコスはこう言った。
「パッティングを制する者は美容を制す」
どちらも「ナイスバーディ(BODY)」と、よく言われます。