あなたは「男性の日傘」にどんなイメージをお持ちですか?
- 貴婦人のイメージが強いので、男性が使うと違和感
- 片手が塞がってしまい、煩わしそう
- 他人が使っているのはいいが、自分が使うには面倒くさい
特に40代以降は「男性の日傘」に対しネガティブなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
無理もありません。「男らしい=肌が黒い」と刷り込まれてきたガングロ世代ですから。
そのような時代背景が、この数十年もの間、「男性の日傘」が市民権を得ることができなかった原因のひとつであると考えられています。
ですが、時代は令和。
毎年更新する記録的な猛暑に、強烈な紫外線。
(紫外線が肌へ悪影響を及ぼすことは理解している。だけど、日傘を使うのはやっぱり恥ずかしいな…)
なるほど。ならばいま一度街に出て、周りをよく見てください。
美容意識の高い20代・30代の男性をはじめ、年上世代のダンディだって、すでに当たり前のように日傘を使っていますよ。
迷っているその間にも、強烈な紫外線は容赦なくあなたの肌や頭皮を突き刺します。
あなたもこの流行りに乗り、「日傘デビュー」してみませんか?
CONTENTS目次
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環境省も推奨する日傘の効果
環境省では、熱中症発症者数の増加が見込まれる初夏から夏季を中心に、夏の熱ストレスを一人ひとりの工夫で軽減できる暑さ対策として、暑さ指数の低減効果が比較的高い「日傘」の活用を推進します。
暑さ指数が3°C下がる
環境省が行った「日傘無料貸し出しイベント」での暑さ指数(WBGT)の測定では、千葉市動物公園で日傘をさした場合、ひなたに比べ暑さ指数(WBGT)測定値が3°C下がり、熱中症警戒レベルが1段階下がる結果となりました。
汗の量が約17%減る
また、気温30°C、湿度50%、日射量1.2kW/㎡、風速0.5m/s という環境下で
- 帽子のみを被った場合
- 日射を99%以上カットする日傘を使った場合
それぞれの条件下で15分の歩行運動を2回ずつ行った時、日傘を使った場合の汗の量は、帽子のみを被った場合に比べ、約17%減ることがわかったそうです。
これらをもとに環境省は、熱ストレスの観点から男女問わず日傘を活用することが望ましいことが判明した、と発表しています。
頭皮環境が護られる
直射日光を頭皮に浴びると、薄毛や白髪の大きな原因となります。
日傘は直射日光を遮断してくれますので、頭皮の保護に一役買ってくれます。
また帽子着用が難しいスーツスタイル時においては、上記の「暑さ指数」や「汗量」の観点からも、日傘はあなたの大きな味方となってくれるでしょう。
メンズ日傘の選び方
NGな選び方
ロゴの主張が強め
アウトドアメーカーの日傘が特に人気を博していますが、ロゴが大きすぎるデザインだとアウトドア感が前面に出てしまい、スーツスタイルにはややミスマッチなので注意が必要です。
カジュアルコーディネートであれば特に問題はありませんが、使用できるシーンを限定させないためにも、メーカー問わず、ロゴの主張が控えめのデザインを選ぶのがベターです。
過度な装飾やデザイン
フリルや刺繍など、貴婦人をイメージさせるような装飾や、ビビッドなカラー…
否定はしませんが、これにはトータルコーディネートが必要不可欠ですので、日傘単体での安易な選択はおすすめできません。
大きすぎる日傘
日を遮る範囲が増えるので、大きめな日傘を選びたいところですよね?
雨の日ならば、大抵の人が傘をさしていますので、お互いがぶつからないように無意識に配慮をしているものですから、特に問題はありません。
ではこれが晴れの日ならば、どうでしょうか。
日傘をさして歩く人の数は、雨の日とは違い、男女含め少数派であることには違いありません。
日傘をさしている人の配慮と日傘をさしていない人の注意がどちらも散漫になってしまうため、思わぬトラブルや事故の原因となるケースも増えてしまいます。
そんなリスクを少しでも軽減するために、「大きすぎる日傘」は避けた方がよいかもしれません。
正しい選び方
折りたたみ晴雨兼用傘が◎
実は普通の雨傘でも、多少のUVカット加工は施されています。
何でもいいので「傘」をさしてさえおけば、物理的に直射日光を遮りますから、ある程度の紫外線予防は可能ということです。
しかし経年により、わずかなUVカット効果は失われていきますので、遮光性能や効果寿命に特化している日傘には敵いません。
夏は強烈な紫外線のみならず、突然のゲリラ豪雨も頻繁に発生しますから、一本二役の晴雨兼用傘があればそれぞれに対応可能です。
また、不使用時にカバンに入れることができる、コンパクトな折りたたみタイプであれば、なお便利ですね。
ダークカラーか白黒のツートンが◎
特にこだわりがなければ、黒やネイビーなどのダークカラーがおすすめです。
白やグレーがだめなわけではないのですが、あくまで日傘としての効果を考えた場合です。
基本的に白は光を反射し、黒は光を吸収します。
黒は、紫外線だけでなく赤外線も吸収するはたらきがあるため、熱がこもりやすくなってしまう側面があります。
一方、白い日傘の場合は、地面からの照り返しで「反射×反射」となり、かえって日焼けを促進させてしまうおそれがあります。
ですから「インナーカラーは黒系」、「アウターカラーは白系」のツートンカラーの日傘が最も効果的といえるでしょう。
紫外線を防ぐ効果は、どちらかと言えば黒系の方が高いと考えられていますので、シンプルにダークカラーの日傘を選んでおけば、紫外線対策としては何も問題はありません。
サイズは60cm前後が○
前述した傘トラブルのリスク回避のため、やや小さめのサイズの日傘を選んだ方がよさそうです。
具体的には60cmを軸に、身長や体格を加味してサイズを選ぶようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
肌のシミ・しわ・くすみ等。肌老化の原因の80%は紫外線の影響と言われています。
加えて頭皮環境にも悪影響を及ぼすことから、その対策方法として日傘が注目を浴びています。
今後もさらに気温の上昇や紫外線の増加が予想されます。
もはや今まで通りの日焼け対策だけでは不十分で、日傘が夏のスタンダードになっていく未来は想像に難くありません。
日傘デビューをする前は「恥ずかしさ」があるかと思いますが、一度使用してしまえば「今までなんで使っていなかったんだろう」と後悔する男性がほとんどです。
男40代。
いいじゃないですか、日傘を使うきっかけが「流行に踊らされたから」だって。
踊る阿呆に、見る阿呆
同じ阿呆なら、踊らにゃ損々
ってね。