「ずっと、そばにいてほしい」
そう懇願したが…アイツはもういなかった。
別れが近いことは薄々気づいていただけに、優しくできなかった自分がはがゆい。
…筆者の頭皮から逃避した「髪の毛」の話です。
男40代にもなれば、薄毛のお悩み…尽きませんよね。
また進行スピードのギアも一段と上がり、もう何をどうすればいいのか、現実から逃げたくなります。
- デリケートな問題だから、誰にも聞けない。
- 情報が足りていないから、余計不安になる。
そこで今回の記事では、薄毛の進行具合による対策をピックアップし、お悩み解決に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。
悩んでいるだけで、何も行動しないのは…それこそ不毛。
私もあなたも…薄毛という現実から、逃げちゃダメだ!
CONTENTS目次
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1. 薄毛(AGA)について
AGAとは?
AGAとは、Androgeneric Alopeciaの略で、男性ホルモン型脱毛症(男性型脱毛症)のことをいいます。
生え際や頭頂部の毛髪が薄くなったりするのが特徴で、主に遺伝や男性ホルモンの影響が主な原因だと考えられます。
特に20代以降の男性に多く見られ、日本人男性の3人に1人がAGAだと言われています。
AGAの前兆
- 枕元の抜け毛が多くなってきた
- 髪の毛を洗ったり乾かす時に抜け毛が多くなってきた
- 髪の毛が細くなってきた
- 頭頂部もしくは額が薄くなってきた
髪の毛には1本1本寿命があり、伸びる・抜ける・生えるを繰り返しています。
健康なヘアサイクルの場合でも、長くて固い髪の毛が1日平均100本前後抜けていきます。
一方乱れたヘアサイクルの場合、短くて柔らかい髪の毛が抜けていきます。
AGAの原因
① 男性ホルモンバランスの乱れ
AGAの最大の原因は、男性ホルモンバランスの乱れによるとされています。
主に、後述するストレスや生活習慣の乱れ、加齢やメタボリックシンドロームが原因で引き起こされます。
② 不健康な生活習慣
不規則な睡眠、風呂キャンセル、喫煙、飲酒、偏食…
心あたりは数知れず。
筆者がレベル20(歳)くらいから唱え続ける、背徳の呪文。
「ダブルワッパーチーズ、オールヘビー」
「ニンニク、アブラ、カラメ」
喉がカラカラになるまで唱え続けた結果、徐々に減っていったMP(毛髪ポイント)。
これでは「かため、少なめ、薄め」の髪は、回復させられません。
③ 過度のストレス
会社での立場や人間関係、家庭での大黒柱としての責任、介護や老後の問題などなど…
悩めるミドルは、ストレスが尽きません。
部下が指示待ち、上司は丸投げ
家に帰れば、子供が課金…
ちょっとくらいお酒と焼き鳥をつまんだって、許容範囲となりませんかね?
抜け毛予防 → 酒を控える → ストレス増加 → 抜け毛?
抜け毛をめぐる、飲酒とストレスの無限ループ。
ニワトリが先か、卵が先か。むしろ焼き鳥が、先なのか。
そんな議論が、ますますストレス。
④ ヘアケア用品の過度な使用
例えば白髪染め。
個人差はあれどもミドルともなれば、薄毛のみならず、白髪の悩みも尽きません。
白髪染めに含まれる「ジアミン」という染料は、髪や頭皮への強いダメージとなります。
簡単に使え、色持ちがいいのがメリットではありますが、頭皮への影響を知れば、使用するのをためらってしまいますね。
「若くみられたい」と「貫禄を出したい」の間で、揺れるミドルの髪色事情。
…どうしたもんかいな。
⑤ 環境による原因
毎年更新する記録的な猛暑に、強烈な紫外線。
夏場は帽子や日傘を使用し、直射日光を浴びないように努めるほかありません。
また秋から冬にかけても、頭皮や髪自体の乾燥がすすみ、フケや抜け毛の原因となる場合があります。
2. 薄毛の対策
現在、私(あなた)は、薄毛という現実に直面しています。
薄毛の原因となった過去の行いは変えられませんし、今後何の対策もしなければ進行していくばかりです。
じゃあ、どうする?
どんな髪の自分でありたい?
そこで次のような選択肢が考えられます。
- 現状を維持できるよう生活習慣を改善する等、薄毛予防に努める
- 将来自分の毛が生えてくるように、AGA治療や自毛植毛で根治を目指す
- 現在の薄毛を隠すために、増毛する(又は人工的に毛をつくる・つける)
- 治療をしながら、増毛をする
- 気にしない・居直る
④のようなハイブリッドケアも可能ですが、その分費用や手間もかかります。
また組み合わせによっては、お互いのメリットがバッティングしてしまい、期待する結果にならない場合もあるようです。
⑤は良く言えば、薄毛を長所に変える「とにかく明るいハゲ」になる、ということ。
悪く言えば「現実逃避」です。
フランスでは「ハゲはセクシー」とされ、ポジティブな印象があるようですが…
毛量からかう魑魅魍魎。
残念ながらここ日本では、まだまだネガティブな印象がありますので、強いメンタルが必要となるでしょう。
では次から、薄毛対策の具体的な内容を確認していきます。
現状の進行具合は個人差がありますので、「目指す自分」を想像しながら検討してみてください。
予防する
生活習慣改善による予防
即効性はありませんが、すぐにでも取り掛かれるのが「生活習慣改善による薄毛予防」です。
この「予防」という概念が疎かになると、薄毛が進行していくばかりではなく、後述するAGA治療を受けたとしても、期待する効果が得られなくなる可能性があります。
予防事項 | 対策・行動 |
不規則な生活習慣 | 睡眠・食事の見直し |
---|---|
過度のストレス | マインドフルネス・瞑想・軽い運動 |
ヘアケア用品の過度な使用 | 低刺激のシャンプー等を使用、ドライヤーの使用時間を短縮 |
環境による原因 | 帽子などを着用、ヘアトニックで頭皮を保湿 |
健康で規則的な生活を送ることは、薄毛対策のみならず、スキンケアやボディケアにも良い影響を及ぼします。スマートミドルであるためのマスト事項ですね。
ロン毛は薄毛になりやすいって、ホント?
結論から言えば、長髪だからといって薄毛が進行する医学的根拠は、今のところないようです。
ですが髪を結えば、一定方向に髪の毛を引っ張る行為と同じことなので、長期間続けると毛根に負担となります。
それが原因で薄毛になってしまうケースがあり、「牽引性脱毛症」と呼ばれています。
また短髪よりも頭皮は蒸れますので、長髪の方が薄毛になりやすい要素があるのは、確かなようです。
ゆえに「短髪」は、薄毛予防になりうると言えるでしょう。
実を言うと、筆者はこれを根拠に、最近肩まであったロングヘアーをバッサリと切りました。
多少薄毛感は目立つようになってしまいましたが、未来の髪のことを考えれば、「いまはこれでいい」と思っています。
治療する
AGA治療
クリニックにより具体的な治療法や内容は異なります。
以下の代表的な方法を用い、毛母細胞の寿命をできるだけ延ばすことで、AGAを改善していきます。
◾️ 投薬
AGA治療薬として承認されている一般的な薬を服用する
◾️ 注射
有効成分を直接頭皮内部に浸透させる
◾️ 点滴
有効成分を血中にダイレクト注入。薄毛だけでなく加齢による様々な不調を改善
◾️ 赤色LED照射
ヘルメットのような器具を装着し、毛乳頭細胞を活性化させる赤色LEDを頭皮に照射
そのほか、各クリニック独自の治療法もあるようです。
毛根が完全に消失してしまうと、AGA治療を行なっても改善は不可能になります。
そのため治療は、なるべく早い段階から行うのが効果的とされています。
植える
自毛植毛
自分の髪を薄毛の部分に頭皮ごと移植することで、薄毛の解消をめざす治療法です。
成功すれば髪を切っても再び生えてくるようになり、ヘアカラーやパーマも可能です。
ただし、必ず生着するとは限りません。
また、傷跡が残るリスクやショックロス(施術箇所周辺の髪が抜け落ちてしまう現象)などの問題もあります。費用も高額ですので、自毛植毛の作用や副作用を確認したうえで、十分に検討することが大切です。
人工毛植毛
毛髪インプラントとも呼ばれます。
人工の毛髪を1本1本、専用の注射針のような植毛装置で頭皮に植えこむ方法です。
増やす
ヘアエクステ(増毛)
既存の太めの毛髪に、人工毛髪を結びつける増毛方法。ヘアエクステともいいます。
気になる部分にピンポイントで髪を増やすことができますので、透け感のある薄毛の方に向いています。
リスクは少なく今すぐ見た目を変えられ、スタイリングやカットの自由度が高いのも特徴です。
しかし、時間の経過とともに人工毛は劣化していくため、定期的なメンテナンスに費用と手間がかかります。また、既存の髪の毛や頭皮への負担も否めません。
つくる・つける
ヘアアートメイク
医療機関のみで施術可能なアートメイク。
今すぐ見た目を変えたい方や、スキンヘッドでも毛穴が欲しい方に向いています。
ヘアアートメイクは表面の真皮の層に色素を注入するため、今ある髪の毛や、今後の髪の生え方を心配する必要はないようです。
しかしおでこや頭皮に色素を注入するわけですから、一度入れると簡単にデザインを変更したり、消すことができません。また、施術面積により費用が上がっていきますので、こちらも十分に検討することが大切です。
ウィッグ(かつら)
人工毛、人工皮膚生成技術の向上により、より自然な印象になってきたウィッグ。
メーカー各社から、24時間〜1ヶ月着脱不要タイプや部分ウィッグなど、1人ひとりに対応したオーダーメイドウィッグが発売されています。
しかし最大の懸念点は、ウィッグは脱着式がほとんどなので、取れてしまう可能性がゼロではないこと。
また、シーンによっては気苦労が絶えません。
旅行先の温泉に行った場合、少しウィッグを濡らす程度なら問題ありませんが、ゴシゴシ洗うことは難しいので、洗髪したフリをする演技力が必要になります。
また、サウナの場合は細心の注意が必要です。ウィッグ部分はカラカラに乾いているのに、自毛から下は汗だくと…バレバレの状態に陥る危険があります。
ウィッグは頭皮を直接覆うので蒸れやすく、皮脂が過剰に分泌されてしまいますので、薄毛がより進行してしまうリスクもあります。
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3. まとめ
いかがだったでしょうか。
あなたにマッチする、具体的な薄毛対策は見つかりましたか?
ビジョンが見えてきたら、まずはクリニックで専門家に相談し、医学的なアドバイスや診断を受けてください。
様々な選択肢がありますが、リスクやデメリットのない薄毛対策などは、今のところ見当たりません。
あとは費用と手間に、どの程度折り合いをつけることができるのか、ですかね。
また、薄毛の症状が進むにつれ、その選択肢は少なくなっていきます。
だから今…薄毛という現実から、逃げちゃダメだ。
逃げても恥ではないが…髪は立たない。